普段の食事であるものが不足している人は、コロナの感染リスクが上がる?
持病がある人やたばこを吸っている人だけでなく、栄養面にも着目して、新型コロナウイルスのリスクを追求していきます。
さて、いったい何が不足していると感染リスクが高まるのでしょうか。
目次
ビタミンDが不足すると、新型コロナウイルスに感染したときに重症化する
Trinity College Dublin(トレニティ・カレッジ・ダブリン)からビタミンDの不足と新型コロナウイルスへの影響についての興味深い研究結果が報告されました。
ビタミンD:COVID-19の重症度を決定する要因、新しいTILDAの研究
https://www.tcd.ie/news_events/articles/vitamin-d-a-factor-determining-severity-in-covid-19-new-tilda-research/
なんと、北半球諸国など緯度の高い地域ではビタミンD欠乏症にかかっている人が多く、さらにビタミンD欠乏症の人の新型コロナウイルス患者の死亡率が高くなっているというのです。
報告によれば、北35度の緯度より下にあるすべての国は新型コロナウイルスによる死亡率が比較的低く、北35度以上にあるイタリアやスペインなどでは死亡率が高いとのこと。
これは、緯度の高い地域の人は冬~春にかけての日照時間が不足し、ビタミンDを体内で十分に生成できていないことが、今回の新型コロナウイルスの死亡率と関連しているのではないかということです。
たしかに、緯度に着目してみると、新型コロナウイルスによる死亡率は緯度が高いほど死亡率も高いですよね。
同じく緯度の高い北欧諸国では、ビタミンDの補給が広く行われてるのでビタミンD欠乏症の人はそんなにいないそうです。そのため死亡率もイタリアやスペインよりも断然低いです。
ビタミンDは骨の生成の他、免疫システムに関わる重要な栄養素なので、ビタミンD欠乏症には十分に気をつけないといけません。
注意!日本でもビタミンD欠乏症にかかる人は少なくない
日本でも、ビタミンD欠乏症にかかる人は少なくありません。
ビタミンDは日光を浴びるだけで体内で生成されますし、卵やお肉などからも手軽に摂取できる栄養素なので、普通に考えれば日照時間が長い日本では、ビタミンD欠乏症にかかる可能性は低いはずですよね。
しかし、マイナスな要因が重なると日本でもビタミンD欠乏症にかかる人は実際に結構な人数いるのです。
・部屋にばかり閉じこもっている
・食事の栄養バランスが悪い
誰にでも起こりうることですので、皆さん気を付けてくださいね。
Trinity College Dublin(トレニティ・カレッジ・ダブリン)のイーモンレアード博士はコメントの中でこう発言しています。
「新型コロナウイルスの影響が続く中、私たちの多くは屋外で過ごせる時間に限りがあるため、ビタミンDを体内で健康レベルに保つためには特別な注意が必要です。」
ビタミンDはサプリメントで手軽に摂取できる
ちなみに…ですが、アイルランドでは50歳以上の男女の8人に一人は1年中ビタミンD不足状態というデータが出ているそうです。
かなり深刻な問題ですよね。
しかし、ビタミンDは食事やサプリメントでも手軽に補給できます。
日本ではアイルランドほど深刻ではありませんが、ビタミンDを適正に摂って損はありません。
特に今、部屋に引きこもりがちの生活が続いているため、食事に加えてサプリメントでビタミンDを補給することはおすすめできます。
サプリメントでどれくらい摂ればいいの?
Trinity College Dublin(トレニティ・カレッジ・ダブリン)のローズアンケニー教授によると、ビタミンDは骨と筋肉の健康と免疫系に多くの利点があるため、1日あたり以下の摂取量を推奨するとのことです。
ビタミンD推奨摂取量
800〜1000㎍(3200IU~4000IU)/日
サプリメントを買う時は、しっかりと成分含有量を見て購入しましょう。
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ビタミンDは脂質と一緒に摂ると吸収率が高まる
ビタミンDは脂質との相性がいいため、お肉や炒め物、ドレッシングをかけたサラダなどと一緒に摂取すると体内で吸収率が高まります。
サプリメントを摂るときにもぜひ意識しましょう。
まとめ
新型コロナウイルスはまだまだ不明点が多く、特効薬もないため、自己免疫を上げることが大切です。食事や栄養、運動、睡眠など健康のためにやれることはしっかりやっておきましょう。